我が家に来たくろじは・・・
すったもんだはありましたが、くろじを我が家の一員にすることにした黒子。 家へ連れて帰ってきたくろじは、黒子の思いをよそに、黒子には全く興味を示さなくなりました(涙) くろじは、ちゃんすが大好きだった。ちっちが大好きだった。 黒子は、二の次じゃなくて、三の次あたり・・・? 人間より、なによりちゃんすやちっちと仲良くなりたくて、後を追い掛け回してました。 くろじは、ちゃんすやちっちを追いかける。 黒子は、なんとかくろじとの距離を縮め、信頼関係を深めようと、くろじを追いかける。 ちゃんすとちっちは、自分達が甘えたい時や遊びたい時でも、くろじが周りをうろちょろするもんで、落ち着かない。 三者三様、そこに黒子が加わり、三角関係ならぬ、四角関係のようでした(笑) ちゃんすと仲良くなりたくて、ちゃんすの後を追いかけては、真似するくろじ。 身体能力抜群だったちゃんす。 独立独歩の精神を持っていたちゃんすは、くろじにベタベタと後追いされたりするのが、苦手だったらしく、くろじの上れない高いところへ非難してました(笑) くろじは、ちゃんすと同じように、高いところへ必死に真似して登ろうとするのですが、撃沈。 羨ましそうに、下からちゃんすを見上げてました。 ちゃんすはと言うと、高い場所から涼しい顔してくろじを眺めてました。 ちっちとは、すぐに仲良くなりました。 ちっちは、ちゃんすとはくっついたり、おなじペットベットで寝たりしなかったのですが、 母性本能なのか、仔猫だったくろじの事は受け入れてくれたようでした。 ちっちとくろじがくっついて、一緒に日向ぼっこをしたり、あきらかにちゃんすとの間にとっていた距離感とは違う扱いでした。 なので くろじは、甘えたくなった時はちっち。 遊びや冒険はちゃんす。 と、まるで 父親と母親の役割をちゃんすとちっちで使い分けているようでした。 母猫や兄弟と共に 仔猫時代を過ごした記憶があるくろじは、ちゃんすやちっちとも 同じような関係を望んで居たんだと思います。 だけど、ちゃんすもちっちも仔猫時代をペットショップで過ごし、その後人間の元へやってきているので、猫同士の関係は希薄でした。 猫同士というより、人間との関係のほうを優先で生きてきた猫。 一方、くろじは人間より ちゃんすやちっちとの関係を深めたくて、ついて回って、真似をする。 追いかけては、一緒に居ようとしてました。 だけど、ちゃんすやちっちは、すべてを受け入れてくれない。 その頃、ちゃんすやちっちに振られるたびに、くろじはとても寂しそうに悲しそうな表情を浮かべてました。 それを見ている黒子の方が切なくなって・・・(泣) そんな くろじだったので、トイレの躾けも爪とぎの場所も何もかもを、ちゃんすとちっちに教わっていました。 黒子は、何一つ躾けても 教えてもいません(汗) 人間との暮らし方も、飼い猫としての在り方も全てをちゃんすとちっちに教わったくろじ。 ちゃんすとちっちは、母猫、兄弟と生き別れた記憶のあるくろじにとっては、残された自分の世界の全てだったのでしょう。 ただひとつだけ、我が家に来たばかりのくろじに困ったことは、夜、寝ないんです。 ちゃんすもちっちも、人間も寝静まると、ただ一人取り残されて寂しくなるのか、鳴いて、鳴いて寝ない。 部屋の中を歩き回って ずっと鳴いて寝ないんです。 堪りかねて黒子が起きると、とても喜んで寄ってきて喉をグルグル鳴らしながら、頭を手の平の上に乗せて寝ようとする。 だから、そっとその場を離れて 黒子も寝ようとすると、また鳴き出す。 一晩中、これを繰り返すんです。 くろじ本人は、寝たいんです。 でも、寝ないんです。 ちっちやちゃんすがそれぞれ自分の好きな場所で寝ると、くろじは自分がどこで寝ていいのか分らなくなるみたいでした。 後から考えれば、事務所で保護していた時に寝ていた箱を探していたのかもしれません。 こだわりの強い猫だったので、最初に箱で寝るクセがついていたのに、いきなりどこで寝てもいいという状態が不安にさせてしまったのかもと思いました。 ただ、事務所で使用していたものは、処分してしまったので、現状に慣れてもらうしかなかったのです。 今思えば、代わりの箱を用意してあげればよかったのかも知れないと思います(ごめん) でも、それじゃ何時まで経っても くろこと一緒に寝てくれない猫になってしまったかも知れないので、それはそれで、黒子的には困りますが(笑) そんなくろじも徐々に、ちゃんすとちっち、黒子達との生活に慣れて、夜も一緒に寝てくれるようになるのです。 その頃、唯一 黒子たちにくろじが心を許しているのを見せてくれたのが、外出から帰ると、必ずオシッコをするんです。 安心してゆるむ?のか(笑) まっ、くろじと黒子の初期の関係は、黒子の猛烈な片思いってとこでしたね(涙) そこから、くろじを振り向かせ 相思相愛になるまでの間 そりゃあ、全身全霊で努力し尽くしましたよ(笑) |