大好きだったくろじとの運命の出会いは・・・
もうすぐ、2ヶ月が経ちます。 くろじが居なくなったことに触れたくない、認めたくないけど、くろじが居ない・・・、そんな葛藤ばかり繰り返しの現在。 突然、泣き出したい衝動に駆られます。 でも、くろじが、夢で会いに来てくれます。 だから、少しだけ くろじとの出会いの思い出を綴ります。 めっきり、寒くなった秋口だったと思う。会社の倉庫へ出勤すると、どこからか、仔猫のか細い鳴き声が聞こえた気がしました。 黒子は、「猫の鳴き声が聞こえない?」と周りを見渡しましたが、見つけられず。 黒子2は、猫なんか見つけたら、また面倒になるみたいな感覚で「んっ、気のせい、気のせい」と言って、取り合ってくれませんでした(笑) だけど、一緒に働いていた男の子が倉庫と隣の建物の隙間にうずくまっている仔猫を見つけ、ヒョイとフェンスを乗り越えて仔猫を掴みあげました。 逃げることもなく、掴みあげられた仔猫は、白黒の猫。 だけど、ノラだったらしく、薄汚れてました。 男の子は、どうするの?みたいに子猫を黒子へ渡してきたので受け取りました。 それが、くろじとの初対面 ♪ まだ小さな仔猫は、黒子を見上げて必死に鳴いて何かを訴えていました。 そのまま、放置することはできず、とりあえず倉庫の事務所へ連れて行き、箱にタオルをひいてそこへ寝かすことにしました。 急いで、近くのコンビニでキャットフードを買いに行ってお水を用意してと仕事どころじゃなくなって(汗) しばらく様子を見ていると、動かないんです。 というか、動けないみたいで・・・。 上半身は動かすけど、下半身を動かさない。 これは、まずいんじゃないかと思いました。事故か何かで下半身が麻痺してるのか、 それに、やっぱりこの寒い時期のノラ。鼻水も出ていて、目ヤニも気になる。 「飼う、飼わない。保護する、保護しない。」 そんな事考えずに、病院に連れてきゃなきゃと思いましたね(笑) 病院での診察では、足の大腿骨が骨折していて動けないのだろうとのこと。 下半身麻痺とかではないと聞いてまずは、一安心でした。 この仔猫は生れつき骨の形成異常があるらしく、骨折しやすい体質であるということでした。 でも、骨折しやすい状態は、通院し、何回か治療にすれば改善するとのことでした。 最初 黒子は、細さや体を丸めている姿の小ささから、3ヶ月程度の仔猫なのかと思っていました。 ですが、よく観察してみると、4ヶ月〜6ヶ月ぐらいなのかもと疑い始めました。 なぜかというと、伸ばすと長いんです(笑) 細長〜く伸びるんです。伸びるとソコソコ大きく感じるんです。 伸ばした体は、手足が長細く、頭と目だけがやたらに大きく感じるエイリアンのような感じ?でした。 寒くてよほど縮こまっていたのか、胸の骨がやたらと突き出ていて・・・。 くろじは、とっても綺麗なブルーの瞳をしていたんですが、目の色も、くすんだ黄色っぽい色で、死んだ魚のような目でした。 ↓ こんな可愛い瞳じゃなかったんです 家に連れて帰るなら、先住猫とは、隔離するようにと言われましたが、ちゃんすとちっち、2匹が限界といわれていた黒子。 家に連れて帰る許可?がおりず、かといって外に放り出す訳にも行かないので、とりあえず、事務所で保護して、飼い主を探そうということになりました。 風邪の症状があったので、内緒でエアコン消し忘れたふりしてつけっぱにしにしておいたりね(笑) それから、事務所で1ヶ月近く、くろじは飼い主が見つからないまま保護されてました。 呼び名がないと不便なので、名前をつけることにしたんですが、名前を決めるのは簡単でした。 白黒の猫。 保護された会社は赤字。 黒字に転換できるよう名前は「くろじ」 みんなの期待がかかった名前でした。 その間、骨の異常の治療に通ったことを今でも覚えてます。 皆、出払っていて、キャリーケースも何もない状態で、仔猫のくろじを 黒子の服の中に押し込んで、てくてく近くの動物病院歩いて通った日、帰り道にくろじとお話ししてました。 くろじは、じっと黒子の胸の中で、大人しく黒子の話を聞いていてくれました。 実は、そこの倉庫の事務所で猫を保護したのは、2匹目でした。 1匹目もノラで、結膜炎と風邪の症状が酷く、やはり病院に治療に連れて行き、避妊手術代を持参させることで、飼い主が見つかったんですが、 同じノラでも、1匹目の子は、隙があれば事務所から逃げ出そうとしてました。人に懐いていなかったんでしょうね。 くろじの場合は、事務所から出ようとはせず、居座る気満々だったような気がします。 猫の回復力は凄まじく、すぐに少しづつ歩けるようになっていたんですがね。 事務所では、朝、皆が出勤してきたら ご飯を貰って、お水を飲んで、そして、皆が仕事が始まったら、自分の寝る場所に行って大人しく熟睡してましたね。 こんな、安心して熟睡したことが無かったってぐらいの爆睡。 そして、夕方 みんなの仕事が終った頃に 起き出して少し遊んでもらう毎日。 皆が仕事する職場で、保護されたくろじは、自分の立場がわかっていたのか、一切仕事の邪魔をすることなく、事務所で共生してました。 会社が休みの日などは、黒子2を買収して、自宅に連れて帰ったり、買収に失敗した時は、近くに住んでいた人が餌を上げに行ってくれたりしました(笑) ある休みの日に、黒子一人で事務所に居るくろじに餌を上げに行った時、くろじはとても寂しかったのでしょう。 お腹がすいていて 食べたいけど、寂しすぎて、人が来てくれた嬉しさで、今まで聞いたこともない位に喉を鳴らしながら、 食べるのか、甘えたいのか、どちらを先にしていいのか、わからない位混乱状態になりました。 その姿を見て、「連れて帰ろう」と決めました。 2匹が限界と言われていた黒子。すったもんだはありましたが、もう、くろじを手放す気はありませんでした(汗) 後日、聞いた話では、くろじはこの付近を母親と兄弟1匹の3匹でさまよっていたそうです。 時には、近くの子供達にいじられたりして。 だけど、きっとノラの世界。 足を骨折して動けなくなったくろじは、母猫や兄弟猫に見捨てられたのか、ついて行く事ができなくなって うずくまっている所を保護されたんでしょうね。 寂しくて悲しかったでしょう・・・。 この頃に 子供に与えてもらって覚えたのか、くろじはカレー味とポテトチップスが大好きでした。 他の人間の食べ物には ほとんど興味を示さなかったのに。カレーライス・カレーヌードル、塩味・コンソメが大好き。 でも、カレーはスパイスや玉ねぎなど猫の体によくないものだし、ポテトチップスは塩分が濃すぎてあげられませんでしたけど、必ず、欲しがりました。 食べている黒子の手を そっと、自分の肉球で捕まえて、そのまま自分の口元へ引っ張っていこうとしてました(笑) そして、くろじの母猫と兄弟は、何度か目撃されたと言う話を聞いた後、話を聞かなくなりました。 この時に出会えて、本当に黒子は幸せだったと思うよ、くろじ。 くろじもそう思ってくれてるといいな・・・。 ありがとう、くろじ。 愛してるよ、私のめんこちゃん。 < 2016年7月13日 我が家に来たくろじ > |