ちっちとちゃんすの雨の日の散歩
あれは何時頃だったろう・・・。 まだ、くろじが居なくてちゃんすとちっちと黒子達、2人と2匹暮らしだった頃のこと。 その日は、家につく頃に雨が降り始めました。 家に帰り、台所で、晩御飯の支度を始めました。 しばらくすると、ちゃんすが足元に擦り寄ってきたから、「なに?ご飯はちょっと待ってね」なんて会話しながら、 足元のちゃんすを撫でると んっ、濡れてる? なんで? びっくりして、ちゃんすをよく見ると、全身がうっすらと濡れている・・・。 あれっと、風呂場を確認してもドアは閉まっている。 えっ!待って。 外は雨。まさか? 慌ててちっちを探すと、どこにもいない・・・(大汗) 玄関に行ってみると、なんと、ドアがほんの少し隙間を開けて開いている・・・。 頭の中は「泥棒か。それとも強盗?変質者・・・?」 何事かと、心臓をバクバク言わせながら、そっとドアに近づくと、なんと黒子は、ドアを閉める前に鍵をかけてしまっていた(←バカ) 結果、ドアの鍵が邪魔になってドアが開いたままの状態になっていたのです・・・。 初めて開いているままの状態のドアを見つけたちゃんすとちっちは、その隙間から連れ立って、初めての下界へ冒険に旅立っていました(汗) どの位の時間を冒険したのか、満足したちゃんすは、帰宅して黒子の足元に 「外行って来たよ♪ただいまぁ〜。楽しかったよ。」と言わんばかりに報告に来たのです。 そして、 「あいつ(ちっち)まだ外いるけど、大丈夫かな」と教えてくれました。 今まで一度も外に出たことのないちゃんすとちっち。 黒子は、外に出たら戻ってこれないのではと疑っていた・・・(ごめん) だけど、ちゃんすは、とても頭がよくて、思慮深い猫だったので、初めてドアから外へ散歩に出て、満足したら ドアから中に戻ってきてくれた(嬉) だけど、ちっちはどこ?(涙) 必死の形相で外に出た黒子が見つけたのは、車の下で怯えて動けなくなって、固まってしまっていたちっちでした。 もしくは、外に出てしまったことで、黒子に叱られると思ったのか・・・? だったら、なんで でたんじぁ〜!と叫びたい所を必死に抑え、おいでと呼びかけるも動かない(涙) 予想外の行動をとってしまったりする前に捕まえなくてはと、ない脳みそフル回転で考えた黒子は思いつきました(ピカーン) 食い気でつるしかない!と。 家の中に引き返し、ちっちの大好きなカンカンを手にちっちに呼びかけました。 カンカンを叩いて音を出しながら、ご飯だよ〜と。 食欲にはかてなかったちっち。 すごすごと車の下から這い出てきたところをすかさず捕まえましたよ。 この雨の日の散歩がちゃんすとちっちの最初で最後の散歩でした。 だけど、今更だけど、 この日が雨が降っていなかったら、 ちゃんすが戻ってこなかったら、 黒子は食事の支度に夢中になって、気がついた時には探しきれないような状態になっていたかも・・・と思うとぞっとします。 ちゃんす、ありがとう♪ やっぱり、ちゃんすは頼りになるね。 < 初めての病院 Comeing soon > |